第二の性 | eroticism salon

第二の性

「女性の性愛における正常な幸福のあり方は、女性が自分の受動性によく打ち勝って、相手の男性と一つの対等関係をうまくつくり上げることを前提とする。・・・男のほうで、彼女の自由を十分認めつつ、彼女を肉体として欲望してくれるなら、彼女は客体になる瞬間に、自己を本質として再発見するし、すすんで同意する服従のうちでは、あくまで自由でいられる

- シモーヌ・ド・ボーヴォワール -


これはフェミニズムに大きな影響を与えた、ボーヴォワールの代表作『第二の性』の中の一節です。女性の地位を引き上げようと提唱する女性解放論の古典ですが、やはり、性愛に関しては男女の同列を説くのは厳しいかと思います。

ボーヴォワールも女性の本質は客体であることを認めながら、苦しい言い訳をしています。
むしろ、男女のどちらが劣っているとかではなくて、エロティシズムにおいては男女はそれぞれ全く別の法則に支配されていて、それが男女でうまくかみ合っているということなのでしょう。

性交において、女性が主体性を持つことなど、ありえないのですから。
むしろ順応することに、女性の快楽は存在するのです。


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